絶版大型本「スキャパレッリ パリ・モードの女帝」パルマー・ホワイト / PARCO出版
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絶版大型本「スキャパレッリ パリ・モードの女帝」パルマー・ホワイト / PARCO出版の商品説明
バブル景気真っ盛りというか、崩壊になったあとの1994年、
32,000円！の定価で刊行されたスキャパレリの優れた評伝・作品集です。
筆者がスキャパレリにハマって調べ始めた1990年代後半、日本語で読める詳細な本として本書を知りましたが、
当時はまだネットでなんでも見つかる＋買える時代ではなかったので、なかなかみつけることができませんでした。
日本ではまだほとんどスキャパレリの再評価はなされておらず、海外の文献をもとに雑誌『STUDIO VOICE』に
「忘れられたデザイナーたち〜ファッション・アウトサイダー」を書いたのが2002年。
この原稿は現在、papier colleのサイトにアップしてあります。
2000年代半ばくらいにやっと本書を入手しましたが、まず驚いたのは本そのものではなく化粧箱のほうでしした。
ともかく想像できないくらいお金がかかっていて、もっと簡素な造本でよいから価格を下げてくれ、と言いたくなるようなものでした。
文化情報を発信する側が〝富裕層〟しか購入できなようなものをつくるのは〝反文化的〟な行為だとつねづね思っています。
ところでパルマー・ホワイトによる内容のほうは、素晴らしいものです。
評伝として詳細。図版ページは三つ折りなども入って豪華です。
図版はスキャップ本人の写真、あるいは若き日に自分の服を着て撮影した写真などがかなり掲載されており、そこも貴重かと思います。
巻末にはスキャップが50年代に来日した折の新聞記事でのインタヴューまで掲載。
編集も素晴らしいものです...ま、高くてもしょうがないかも...
スキャパレリ自伝『ショッキング・ピンクを生んだ女』のあとがきで詳細な履歴を書きましたが、本書がずいぶんと役に立ったものです。
もっと軽装にして手の届く価格で再度、刊行して欲しい本でしたが、その後スキャパレリ関係の本もいろいろ出てしまったので、おそらくそういうことはないでしょう。
国内の古書市場でも滅多に見ることがなくなってしまっている本です。
※帯は後ろ側が破れて途中からなくなっていますので、写真は参考程度に見てください。
その他、詳細を下記「状態」欄でご確認のうえご検討ください。
大型本ですので、佐川急便（複数冊）80サイズでの発送となります。
著者：パルマー・ホワイト
出版社：PARCO出版
発行：1994年
ハードカバー、化粧箱入り：本体、天金クロス装314ページ
サイズ：23 x 30.5 x 4.3 cm
言語：日本語
状態：外箱の上下がクロス装になっている変形の造本ですが、天の部分にうっすらとシミがありますので写真でご確認ください。
また外箱の背の部分にも１カ所アタリ傷があります。
本そのものは概ね状態良好ですが、見返しのゴールド用紙が指紋等、指の脂を吸ってしまう紙で触ったあとが残ってしまっています。