2024/04/17 22:49

1930年代のファッション・フォトを担ったホルスト・P・ホルスト

ホルスト・P・ホルストの写真は構築的なフォルム...そして凝った照明による陰影が特徴だ。ところが彼は写真を学んだことがなかった!ハンブルク市立大学で学ぶとパリに向かい、ル・コルビュジェの事務所に入所し...

2024/03/23 21:22

ジョージ ホイニンゲン=ヒューン展がCHANEL NEXUS HALLで開催されている。

1920年代から『Vogue』で活躍した写真家ジョージ・ホイニンゲン・ヒューン。その作品展がCHCHANEL NEXUS HALLで開催されている。入場無料。写真集などでほぼ見ていた作品だが、大判のプリントで観るのは趣が違う...

2024/02/28 03:25

ブリギッテ・ヘルムの演技が凄まじい『妖花アラウネ』(1927)

外付けのハードディスクドライブがやたらと増えて,整理しなければと思い見ていたら、10年くらい前にYoutubeからやたらとDLした古い映画のフォルダが出てきた。そのなかにブリギッテ・ヘルム主演『妖花アラウネ』...

2024/02/25 07:20

フランソワ・コラーと労働着

フランソワ・コラーという写真家が大好きで写真集を集めてきた。彼の初期の作品はシュルレアリスムの影響が色濃く、その後『Harper's Bazaar』でファッション・フォトも撮った。そうした作品と対極のような存在に...

2024/01/30 20:55

頽廃美と近未来...ジョン・ガリアーノによるメゾン・マルジェラ_2024年春夏オートクチュール

ジョン・ガリアーノが2011年にユダヤ人差別発言でディオールを追われたときは、かなりショックだった。1990年代後半から2000年代前半のガリアーノが最高すぎたから、ガリアーノのいないハイファッションの世界に...

2024/01/06 01:15

美しい女性と美しい脚の思い出

正月に実家の部屋を片付けていたら、20年近くしまったままにしていたクリアフォルダが出てきた。20代からのいろいろなものを挟んである。なかにあった2枚の写真を見て、いろいろ去来するものがあったので書き記...

2023/12/26 20:35

年末にBIBAの貴重な品々をいただいた顛末。

11月にメッセンジャーに知らない女性から突然メールが来た。「...やっと長澤さんにたどり着きました。BIBA関連のものを差し上げたいのですが...」と。もう15年近く前だが、mixiで「BIBAコミュ」というのを運営し...

2023/12/05 19:42

8月に観た映画と『Naked Kiss』のコンスタンス・タワー

J:comと契約しているのだけれど、支給されていたHDDが逝ってしまい録画してあった236本の映像を失った。236本...なぜかこういう数字は記憶する気がなくても記憶する。半数は映画、あと半数はナチ関連のドキュメン...

2023/10/18 02:59

本日開催!【Re-Point:18世紀のハイファッションから20世紀のストッキングまで】

本日のトークイベントのいくつかのトピックをこちらに。かなり濃い内容になりますので、ぜひ、Naked Loft YOKOHAMAへ。19:30からです。◉ 18世紀に大流行した巨大なカツラは、流行が終わったときにどうなったか?◉...

2023/10/13 20:32

18世紀のハイファッションから20世紀のストッキングまで【10月18日・水】19:30〜

18世紀、ロココの時代に貴婦人たちの髪型(カツラ)がボリュームを増し、どんどん高くなっていったことは、昔のヨーロッパ・モードが好きな人は知っているかもしれない。天井まで届いてしまったとか、カツラが大...

2023/09/01 19:26

ウルリケ・オッティンガー『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』/ネオ・バロック的ニューウェイヴ美学

渋谷ユーロスペースでのウルリケ・オッティンガー ベルリン三部作。『アル中女の肖像』(79)を先に観て、次に『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』を観た。1970年代後半の〝ニューロマンティックス〟ムーブ...

2023/07/27 19:26

フィルム・ノワール『闇の曲り角』とポルノ映画『ディキシー・レイ・ハリウッド・スター』の衣裳

僕はグラフィック・デザイナーとは別に「ファッション史家」を名乗っているが、これはあくまで〝自称〟。誰が認めたわけでもなく、学会にも所属していないので、学会の人たちは認めないだろう。でも、僕の本の読...

2023/07/17 05:05

会えなかったジェーン・バーキン

誰かが亡くならないとBlogを更新しない自分の怠惰もどうかと思うのだが、貧乏暇無しであまりに雑事が多すぎる。生きて行くだけでたいへんで、水面に顔を出してアップアップしている魚のような気分だ。そんなとき...

2023/05/18 02:57

クラブ・イベントのフライヤーをデザインして思ったこと

人と音楽との関わり方というのは、大雑把に言ってふたつの種類があると思う。ひとつは青春期に聴いたものに大きく影響されて、そこで止まってしまうもの。もうひとつは絶えず変化して、新しい音楽を受容していく...

2023/04/28 16:31

脚フェチ映画としてのトリュフォー作品/終電車

フランソワ・トリュフォーが極度の脚フェチだということを、映画批評をやる人はほとんど言及していない。トリュフォーのそんなところばかり気になって、自著『パスト・フューチュラマ』の「脚、下降するエロティ...