【新本】セシル・ビートンのワードローブ「The Wardrobe of Cecil Beaton」
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【新本】セシル・ビートンのワードローブ「The Wardrobe of Cecil Beaton」の商品説明
世にセシル・ビートンほど恵まれた男は滅多にいないのでは？とずっと思ってきました。
裕福な材木屋に生まれ、幼少期から母に連れられリリーエルシーの舞台を観てエンターテインメントの世界に目覚め、
さらに早くからカメラを買い与えられ、それを趣味だけでなく仕事にして大成功を収めます。
ケンブリッジに進みますが、ちょうど〝ブライト・ヤング・ピープル〟勃興の時期。
バカ騒ぎに明け暮れ、女装して写真を撮ったり、さらにセット作りに励んで自分の世界をそこに構築して...とつまりは好きなことだけをしてきたわけです。
しかも彼は絵の才能にも文才にも恵まれました。
それだけでも十分過ぎるのですが、さらに幸運なことに容姿端麗でお洒落でもありました。
1980年にビートンが亡くなったとき、彼は王室の写真をたくさん撮っていたので、当然、その死は速やかに王室に伝えられましたが、
それよりも早くサヴィル・ロウのテイラーに彼の死は伝えられてそうです。
本書はそんな「イケメン」たるビートンに焦点を当てた一冊。
若き日の、もうほとんど「ナルでしょ？」としか言いようがないセルフ・ポートレートの数々から始まり、
タイトルにあるように彼のワードローブから衣服がセレクトされ、さらに仕立屋への注文票など、
これまでどんな本でも見たことがなかったような資料が掲載されています。
これだけでもビートン・ファンとしては素晴らしい体験なのですが、正直、彼のワードローブは、もう少し紹介して欲しかったという感じです。
ビートンは生涯独身でしたし、残されていなかったのかもしれません。
残されているものは、現在、ニューヨークのメトロポリタン美術館とロンドンのV&Aに所蔵されているそうです。
かなりの大判で瀟洒な造本。表紙のブルーグリーンの地のセンスがとても良いです。
余談ですが、ビートンは引退したグレタ・ガルボと親しくなり...もちろん彼女の素晴らしいポートレートも残しますが...のちに求婚します。
二人が結婚しなかったのは歴史の知るとおりなのですが、結婚して欲しかったなぁと、いついつも思い返します。
大型本ですので、佐川急便での発送となります。
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著者：Benjamin Wild
出版社：Thames & Hudson
発行：2016年
ハードカバー：144ページ
サイズ：23.5 x 31.5 x 1.9 cm
言語：英語
状態：新本です。