ワイマール・ベルリンの政治・文化・風俗「Lost Berlin」【絶版希少本】
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ワイマール・ベルリンの政治・文化・風俗「Lost Berlin」【絶版希少本】の商品説明
ワイマール時代からナチの政権獲得まで、つまり第一次世界大戦終了の1918年から1920年代から1933年のナチの政権獲得あたりまで、
ベルリンの都市・政治・文化・風俗・政治をグラフィカルに辿った本。
大袈裟な言い方でなくこれは「信じられないくらい」の名著です。
巻頭、ウンター・デン・リンデンを通る自動車や自転車! 世界の娯楽の都と称された20年代のベルリンを象徴する風景です。
そこからすぐにスパルタクス団のカール・リープクネフトによる演説写真やレーテ蜂起などの写真が。
戦後すぐの政治的混乱が捉えられます。もちろん右翼の側のカップ一揆なども。
本書の秀逸さは、その次にベルリン風俗として、エロティックな世相を大特集しているところです。
戦後大発展したヴァリエテやカバレット、レヴューなどのベルリン軽文化、ヌード劇場や妖しいエロ雑誌まで、見たことがなかった図版がこれでもか!というばかり。
1979年刊行の本ですが、この時期も、この後もベルリンの「夜の生活=ナハトレーベン」に関してここまで図版資料を集めた本はありませんでした。
ようやく2000年代に入ってからメル・ゴードンのマニアックな本や、その他、ベルリン風俗が紹介される本が立て続けに刊行されますが。
軽文化だけでなく、映画産業(UFAですね!)や音楽、ブレヒトなど演劇界ももちろん詳細。
さらにナチの台頭も。
しかも本書は写真が良いものが多いのです。ベルリンの雪の風景...こちらに掲載しました。
後半はネオンや車のライトで煌々たるさまだった写真も1ページにまとめています。
この光のベルリンに関しては2010年代に入って「Die Weltstadt im Light」(光の世界都市)という写真集が刊行されます。
そうそうユダヤ系の百貨店ヴェルトハイムなどで2ページとかやっているところも著者の慧眼。
ようするにすべての面で本書が先行しており、幾多の本が本書を参考にのちに刊行されたわけです。
拙著『倒錯の都市 ベルリン』執筆時には、ずいぶん本書を参考にしました(ちなみにこちらの本は別に仕入れたものです)。
日本でのワイマール・ベルリン研究の碩学、平井正先生も軽文化に関して本書から多くインスパイアされたはず。
そんな本がなぜか初版刊行後にずっと絶版で、世界中で高値になってしまっています。
刊行時は英・米・仏で販売され、英国版のみカバーデザインが違います。
こちらはその英国版になります。
ちなみにページの最後の写真は、第二次世界大戦での爆撃で焼け落ちたライヒスターク(国会議事堂)。ともかく素晴らしい編集の一冊です。
著者スーザン・エヴェレットは最高の仕事を本書で成し得たといえるでしょう。
この本のみでしたらレターパックライト430円で発送できます。
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著者:Susanne Everett
出版社:Hamlyn Publishing
発行:1979年
ハードカバー:208ページ
サイズ:30 x 22.4 x 2.4 cm
言語:英語
状態:ダストカバーに経年感があります。本そのものは良好。ビニールのカバーを付けてあります。