中世から現代までの誘惑の絵画「Temptation」
¥1,400(税込) 残り1点
●発送方法について(購入前に必ずお読み下さい)
佐川急便発送の商品は配送地域によって700円〜1000円ですが、複数冊(2、3冊〜)ご注文の場合は、「注文内容」の「配送方法」のところで「佐川急便(複数冊)」を選択してください。
厚さ・サイズによってはレターパックプラスでお送り出来る場合もございます。送料選択の際にご確認頂けましたらと思います。
送料の詳細、注文方法、お支払い方法など、その他の詳細については「About」ページをご確認ください。
中世から現代までの誘惑の絵画「Temptation」の商品説明
日本語のキャッチで「中世から現代まで」と大仰なことを書きましたが、それほどページ数のある本でもなく網羅的なものでもありません。
でも、編纂したデヴィッド・ラーキンのきわめてユニークな視点と該博な知識(と想像します)は、いくつもの世紀を跨いで絵画に描かれた「誘惑」の光景を拾い集めています。
それも歴史順に展開するとか、なんか編集者がよくやりたがるような本全体の「柱」をつくるような編集のしかたではなくランダム。並列感覚。すなわちモンド的なのです。
例えば中世のヒロエニスム・ボシュの『快楽の園』の部分をいくつかしぃ紹介したあとに60〜70年代に活躍したフランスのジャック・ブリソーのコラージュ絵画を持ってきます。
ボッシュの作品にイスパイアされて描かれたブリソーの作品は、多様なものを一枚の画面に詰め込むボッシュの手法、あるいはその構図を流用しながら、
ポップでキッチュな現代の図像(ミッキーマウスとか)をコラージュすることで、とてもユニークな絵になっています。
正直なところ、個人的にはブリソー作品4枚を見れただけで、元は取れたように感じたものです。
いまではほとんど知られなくなってしまった画家で、一冊の画集も出てないのはとても残念。
ほかにもほとんど絵画史に登場しないような画家の作品がいくつも出てきて、本書の魅力はそこかと思います。
編者ダヴィッド・ラーキンは「Temptation」のなかに性的な誘惑以外にも「宗教的な誘惑」も含めたのか、フラ・アンジェリコの作品なんかもあります。
本書は、picture research(図像リサーチ)の専門家セレスティン・ダースにテーマに関連する膨大な量の図像を提示してもらい、
そのなかからダヴィッド・ラーキンがセレクトして作られた本のようです。
巻頭にほんの少し文章があるだけの、まったくの画集ですが、制作にはかなり労力をかけたことが感じられます。
フォントも含め表紙がちょっとダサいですが、このように内容はかなりユニークで充実している一冊。
この本のみでしたら、クリックポスト185円で発送できます。
他の本と複数冊ご購入の場合は、2冊まで佐川急便、3冊以上は佐川急便(複数冊)の選択をお願いします。
編者;David Larkin
出版社:Peacock Press
発行:1975年
ペーパーバック:ノンブル記載なし、フルカラーで約40点の図版を1ページ1点で紹介
サイズ:22.3 x 30 x 0.8 cm
言語:英語
状態:古い本ですので多少の経年感があります。