ベルギーの写真館ノルベール・ギゾランの写真集「Norbert Ghisoland」
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ベルギーの写真館ノルベール・ギゾランの写真集「Norbert Ghisoland」の商品説明
ベルギー出身の写真家、ノルベール・ギゾランの写真集です。
1878年生まれ、写真機を父親に買い与えられたことでのめり込み、のちにブリュッセルとパリに写真館を開きます。
炭鉱夫の息子で、写真機材が高かった時代に労働者の息子が写真機を持つのは珍しいと思うのですが、
そんな経歴からか彼の写真館は労働者階級のポートレート写真もたくさん残します。これがものすごいインパクトです。
1939年に亡くなるまで、およそ9万枚の写真を残したと言われていますが、ようするに街の写真館ですから作品も彼の名も忘れ去られます。
それが1991年にパリの〈パレ・ド・トーキョー〉で展覧会が開催されることによって、ギゾランの写真は再評価され作品集も出版されます。
1970年代くらいまでは何かの記念に街の写真館で写真を撮ってもらう習慣がありました（もちろん日本でも）。
19世紀後半から20世紀初頭の写真館のスタジオは背景も凝って美しく、そこで人々は正装して記念写真を撮りました。
そういう写真なのですが、でも正装でない写真がたくさんあります。
楽団や自転車乗り、ボクサーや妖精に扮した子どもなど、さながらオーガスト・ザンダーの写真で言われるタイポロジーのような様相をみせます。
さまざまな髪型の男女だけを集めたページなどまであります。
またボロボロの労働服を着た少女3人の記念写真もあります。写真館でのスタジオ写真のイメージを超えるもので驚かされます。
これは編集の妙なのかもしれませんが、なぜかギゾランの写真には強い磁力があります。
この時期、にっこり笑った美少女の写真や女優の写真が絵はがきとして大量に売られますが、その対極の世界がここにあるようにもみえます。
またナダールの有名な写真集『ベル・エポック』のような美しさとも異なります。
一様に「存在の強さ」を感じさせるところがギゾランの魅力かもしれません。
この本のみでしたらレターパックライト370円で発送できます。
複数冊ご購入の場合は、2冊まで佐川急便、3冊以上は佐川急便（複数冊）の選択をお願いします。
出版社：Husson
発行：2011年
ハードカバー：88ページ
サイズ：21.5 x 28.5 x 1.5 cm
言語：英語／フランス語
状態：わずかに軽いスレがある程度。ひじょうに良い状態です。