マルグリット・デュラスの軌跡「Marguerite Duras」
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マルグリット・デュラスの軌跡「Marguerite Duras」の商品説明
作家マルグリット・デュラスの生涯を膨大な量の図版で辿った大判のグラフィック本です。
『モデラートカンタービレ』は多くの人が読んでいるでしょうし、
アラン・レネの映画「二十四時間の情事」のために書いたシナリオ『ヒロシマ・モナムール』ものちに日本で出版されました。
『愛人 ラマン』は、かなり通俗的な映画となってデュラス本人が不満をもらしたことでも知られます。音楽はとても良かったですが。
本書は1914年、仏領インドシナ(現ベトナム)で生まれたデュラスの幼少期からを膨大な図版で辿っています。
とても可愛らしく聡明そうな女性だったんですね。
その当時のベトナムでの写真や彼女の草稿など、ともかく図版の量が半端ではありません。
1932年にデュラスはフランスに移り、本格的な執筆活動に入ります。共産党に入党するほどの左派だった彼女は68年の5月革命にも積極的に参加します。
アラン・レネのために書いたシナリオが映画化され、彼女自身も映画製作をするようになります。
そうしたことすべてが本書では、当時の写真によって跡づけられていきます。
ですから映画の撮影現場やスターの写真なども織り交ぜられ、作家の豊かな創作が視覚的にズンズン入り込んできます。
フランスではジャン・コクトーやボリス・ヴィアンなど、まるでスターのようにグラフィックな本が出される作家、
というか、作家をスターのように扱う風土がありますが、本書もそんな風土から生まれた素晴らしい作家本です。
草稿やその推敲中の写真もたくさん掲載され、研究書でもなかなかここまで詳細ではなかろうといった感じです。
そしてフランス語が読めなくとも掲載された写真や図版でデュラスの生涯がなんとなくわかって納得し、感動できるところが本書の強みでしょう。
60年代までのパリの熱気がよく伝わり、そして老いたデュラスも味があって良いのです。
日本ではなかなかこうした本は出版されないでしょうね。とても厚く大きな本です。
大型本ですので、佐川急便(複数冊)での発送となります。
著者:Laure Adler
出版社:Flammarion
発行:2013年
ハードカバー:248ページ
サイズ:27 x 31.6 x 3.2 cm
言語:フランス語
状態:ダストカバーの上下に若干のめくれ感があります。その他、概ね状態良好です。