映画における建築/メトロポリスからブレードランナーまで「Film Architecture」
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映画における建築/メトロポリスからブレードランナーまで「Film Architecture」の商品説明
映画における建築/セット・デザインを珍しい図版資料で繙いた名著です。
ともかく「これでもか!」というくらいの圧倒的な図版に驚かされます。
サブタイトルに「メトロポリスからブレードランナーまで」とありますが、いえいえメトロポリス(1926年)以前も素晴らしく充実しています。
とくに1920年代初頭のドイツ表現主義映画のセット・デザインの詳細ぶりは目を瞠るものがあり、これ以上の本はないのではないでしょうか?
『カリガリ博士』(20)の歪んだセットのさまざまなスケッチはもとより、同じくロベルト・ヴィーネ監督の『ゲニーネ』(20)の貴重なスケッチ、
さらにはやはりセットから衣裳までが異様だった『朝から夜中まで』(20)の貴重な図版、『巨人ゴーレム』の建物(20)等々。
筆者は18歳のときにドイツ表現主義映画の特集上映でハマり、のちには『倒錯の都市ベルリン』なんて本を書いたくらい
この時代のドイツものが好きなので、本書のこのあたりは感涙ものでした。
そしてフリッツ・ラングの諸作品やムルナウ作品に進んでいきますが、
ソヴィエト最初のSF映画でやはりセットがひじょうに面白かった『アエリータ』(24)なども忘れてはいません。
(掲載した最後の写真。裏表紙も『アエリータ』です!)
ヨーエ・マイの『アスファルト』(29)って街路全体セットだったんですね!(ベティ・アーマンの美しさ!)
未来造型が素晴らしかった『来るべき世界』(36)、あるいはジャック・タチの『ぼくの伯父さん』(58)のあの邸宅なども網羅し、
『ブレードランナー』(82)、『ディック・トレーシー』(90)になだれ込んでいきます。
しかし本書は映画作品の量的な網羅を目指していません。
その代わりひとつの映画でのスケッチなど貴重なヴィジュアル資料を重視するほうを選んでいます。
そこが本書を傑作ならしめているところで、映画のセットに関するこれ以上のグラフィック本はないでしょう。
アメリカのブラウン大学での展覧会をもとに編集・刊行された本ですが、初版絶版後に再刊されることがなかった惜しい本です。
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編者:Dietrich Neumann
出版社:Prestel
発行:1999年
ペーパーバック:208ページ
サイズ:24 x 30 x 1.6cm
言語:英語
状態:刊行時に新本購入したものですが、執筆資料等に使ったのでそれなりの経年感があります。並の古本といった感じです。