ジル・カロン写真集「Gilles Caron 1968」
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ジル・カロン写真集「Gilles Caron 1968」の商品説明
フランスのフォト・ジャーナリスト、ジル・カロン(キャロン)の1968年前後の作品をまとめた写真集。
2018年にパリ市庁舎で開催された彼の回顧展に併せて、大手のFlammarionから刊行されたハードカバーの瀟洒な本です。
日本ではカロンの名はほとんど知られていませんし、フランスでもそれほど有名なわけではなさそうですが、1960年代の彼の作品はいま再評価されようとしています。
というのは1939年生まれのカロンは1970年にカンボジアに取材に行き、わずか30歳で亡くなってしまったからです。
1960年代半ばに写真の仕事を始めたカロンは、広告仕事なども含めて活動し、当時の芸能人などの写真を撮って評価を得ます。
本書の冒頭にはロミー・シュナイダー、ジャン=ルイ・トランティニャン、ジェーン・バーキン、フランソワ・アルディ、
あるいは監督のジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーらの写真が収められていますが、どれもとても良く、しかも見たことのない写真ばかりでした。
とはいえ本書のメインは1968年の五月革命のドキュメントです。
左翼が退潮し世界中で右翼、いや極右が伸長している現在では、パリで五月革命という騒動があったことすら信じられない人もいるかもしれません。
ゴダールもこのとき撮った写真を16mmフィルムで撮り直して、「cinetract 019」番という一巻に残しました。
その映像は私がvimeoにアップしています。
アルジェリア戦争に従軍後に戦役を拒否し、2年も収監されたカロンは自身の左翼的な立場もあって五月革命の渦中に飛び込んでいきます。
その熱狂をいま、こうして写真で見て振り返ると深い感慨を覚えずにはいられません。
カロンには写真家としての美意識が十分にあり、ただのドキュメントに留まらない作品を生み出しています。
ジル・カロンは1960年代後半をパリに留まらず、たとえば同じ68年の「プラハの春」を取材したり目まぐるしく世界を飛び回ります。
彼の活動期間はたった5年程度。でも、その凝縮された短い期間が素晴らしい作品を後世に伝えることになったのです。
※同じ版元から同じタイトルでペーパーバック版が廉価で刊行されていますが、こちらのハードカバーは288ページ、ペーパーバック版は64ページしかないのでご注意ください。
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著者:Gilles Caron(写真)、Michel Poivert(序文)
出版社:Flammarion
発行:2018年
ハードカバー:288ページ
サイズ: 21.5 x 30.3 x 1.4 cm
言語:フランス語
状態:表紙にわずかなスレ、小口に一箇所軽いシミがある以外、とても良い状態のきれいな本です。