【未開封新本】オーギュスト・ラシネ　衣装の歴史「Auguste Racinet: The Complete Costume History」の商品説明

タッシェン社はオーギュスト・ラシネの大著「Complete Costume History」をいくつもの判型で出版しました。
把握しているだけでも４種類。
最も大きなものは化粧箱だけでタテ50cmを超える大きさです。
その次は以前、本サイトでもアップした箱入り２巻本かと思います。
その次がこちらの１巻本かと思います。それでもタテ38cmもあります。
普及版がこちらに最後から2番目の写真にあるアジェの写真集と同じ大きさ。
その２倍はゆうに超えているのでかなりの大きさになります。
（最後に21インチMacの手前に置いた写真を掲載しましたのでご参照ください）

内容ですが、オーギュスト・ラシネ（1825〜1893）の浩瀚な大著「Complete Costume History」の復刻です。
ラシネは父からリトグラフとドローイングを学び、一緒に働くようになります。
彼は世界各地の服飾と家具調度品に並々ならぬ関心を抱き、それをイラストにしてまとめていきます。
存命中からかなりの巻の衣装と調度品に関する本を刊行し、20世紀以降、彼の残した作品は古典文献のようになりますが、
たとえば日本でも、いくつものラシネ画による本が出版されてきましたが、どれも断片的な内容でした。

本書の版元のTaschenは、1876年から1888年にかけてフランスで出版されたラシネの『Le Costume historique』を大型本として完全復刻します。
それが本書で、原著が全６巻、500枚近い図版を掲載したものを１巻にまとめています。
古代から19世紀当時の服まで、ヨーロッパのみならず、世界のあらゆる国、民族の衣装を掲載して、さながら衣装の百科全書の趣です。
さらにラシネは家具調度品にも興味があったことから、それらも各国、各時代を掲載して、とても興味深い資料となっています。
また衣装とともに小物やアクセサリーなどまで詳細な図が掲載されていて驚かされます。
ラシネのすごいところは西欧中心主義ではないことで、それは世界の各民族というだけでなく、たとえばヨーロッパの各国、各地方まで、
あらゆる「民族衣装」を網羅しようとしたところです。いわば18世紀的百科全書的な知を、19世紀に自らのイラストで成した感じです。

正直、Taschenの大型本を見たら他の版元の中途半端なラシネ本は、見るに耐えないもののように思えてきます。
服飾歴史・民族資料としてこれ以上のものはまずない、という素晴らしい本です。

超大型本ですので、佐川急便100サイズでの発送となります。



出版社：Taschen
発行：2018年

ハードカバー：636ページ

サイズ：25.5 x 38 x 6 cm 

言語：英語／ドイツ語／フランス語
状態：シールド未開封の新本です。

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