テクノロジーの廃墟・写真集「Dead Tech: A Guide to the Archeology of Tomorrow」
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テクノロジーの廃墟・写真集「Dead Tech: A Guide to the Archeology of Tomorrow」の商品説明
表紙のデザインがいかにも80年代の本という感じで損をしていますが、内容は第一級の写真集です。
タイトルの「デッド・テック」は1980年代に流行った言葉でした。
マシーン・アートの〈サバイバル・リサーチ・ラボラトリー〉が登場し、ロンドンではトム・ディクソンやロン・アラッドがプロダクトに廃材を用いた時代。
そしてニューヨークでの古い市街の再開発。そんなこんなが「デッド・テック」という言葉を生み出します。
本書はサブタイトルに「未来の考古学へのガイド」とあるように、かつて先端のテクノロジー、つまり未来そのものであったものが朽ち果て、廃墟化しているさまを
さまざまな場所で撮影しています。
マンフレッド・ハムの写真がじつに良いです。構図感、そして物質性の出し方、空間意識。
どれをとっても一級のアート写真です。
日本で流行った「廃墟写真」がカラーの色味で誇張したり、いかにもな角度で撮って「わかりやすい廃墟」として提示したのとは、まったく違う世界の写真です。
最初はヨーロッパの第二次世界大戦のマジノ線に沿ったトーチカ。
以前、ナチの遺物としてのドキュメンタリー映像を観ましたが、本書の写真は無用となったもののオブジェ感をよく出しています。
ブライトンの大桟橋(パレス・ピア)、今風に再建されてしまいましたが、この時期は1899年に作られたままの状態で閉園となってました。
その閉園時に近くまで行ったことがありますが、本書の写真では「この角度で撮るか」とちょっと唸らせられました。
またアメリカのアリゾナ州にはいつかの「飛行機の墓場」がありますが、それらを撮りに行っているセンスも感心します。
スクラップされたクルマに群がる羊の写真なんて、並の廃墟写真家は撮らないでしょう。
これは「廃墟」写真集ではなく「朽ち果てた未来」の写真集です。
横幅がある大型本ですので、佐川急便での発送となります。
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著者: Manfred Hamm(写真)、Rolf Steinberg(文)
出版社:Sierra Club Books
発行:1982年
ペーパーバック:130ページ
サイズ:26.5 x 26.5 x 1 cm
言語:英語
状態:表紙周りに多少の経年感がありますが、中は状態良好。