リチャード・アヴェドン写真集「Avedon Fashion 1944-2000」
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リチャード・アヴェドン写真集「Avedon Fashion 1944-2000」の商品説明
リチャード・アヴェドンの作品を辿った本として、まぎれもなく本書はその筆頭に位置する最高の作品集といって良いでしょう。
2009年に刊行されてから絶版になっても相場が下がることはなく、値上がりし続けているのもその価値の証明といえるかもしれません。
大御所アヴェドンも最初のスタートは自分の写真の売りこみでした。
高級女性衣料店「ボンウィット・テラー」（Bonwit Teller ）に無償での仕事を売り込んだそうです。
その後、『Harper's Bazaar』のアートディレクター、アレクセイ・ブロドヴィッチがアヴェドンを起用するようになります。
そして1947年のパリ・コレに派遣されます。
このときバザー誌のパリ・コレ写真はルイーズ・ダール=ウォルフが契約しており、屋内での撮影は彼女とかち合ってしまうので、
アヴェドンは屋内でのショーでなく、屋外であの有名な「ニュールック」の写真を撮ったそうです。
そんなこんなの詳細はこの本に書かれています。
本書はアヴェドンの初期作品から1990年代まで網羅的に掲載されて370ページを超える分量の大型本。
2009年にInternational Center of Photographyで開催された大規模なアヴェドン回顧展に際して刊行されたもので、
ヴィンス・アレッティによる評論や写真史家のフィリップ・ガーナーによる詳細な解説も評判の高い一冊です。
アヴェドンは時代の転換期という、時期的なものにもとても運が良かった写真家だと思います。
1950年代はドヴィマやスージー・パーカーといったスーパーモデルを撮って名声を確かなものとし
（アヴェドンもモデルのひとりとなった映画『パリの恋人』にこのふたりのモデルも出演していますね）、
1960年代には本書の表紙になったジーン・シュリンプトンなどをうまく新時代のモデルとして起用しています。
70年代には時代のレトロ気分をかぎ取って、日本のブランドJun-Ropéのためにヴェルーシュカを起用した斬新な広告も。
それらすべての足どりが見渡せる本です。
そして表紙のジーン・シュリンプトンの目はホログラムになっていて、目を開いたり閉じたり、ウィンク仕様。
じつに洒落ています。
サイズが大判ですので、佐川急便（複数冊）80サイズでの発送となります。
著者：Harry N. Abrams
発行：2009年
出版 : Abrams
ハードカバー：372ページ
サイズ：25.5 × 32.7 × 4 cm
言語：英語
状態：小口側に１箇所スレ傷があり、若干なかの写真に影響しています。その分、価格を下げているとご了承ください。他は経年感の少ないきれいな状態の本です。