『Vogue』時代のエドワード・スタイケン作品集成「Edward Steichen In High Fashion: The Conde Nast Years, 1923-1937」
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『Vogue』時代のエドワード・スタイケン作品集成「Edward Steichen In High Fashion: The Conde Nast Years, 1923-1937」の商品説明
エドワード・スタイケンのファッション写真の全貌を集成した大判で分厚い作品集。
ともかく圧倒される判型と物量です。
ほぼ全編にわたって1ページ大、もしくは見開き1枚の写真で構成されているのが、とても気持ち良く、スタイケンの作品の素晴らしさをよく伝えています。
ファッション・フォトグラファーという職業を確立したのが、スタイケンと言われています。
個人的にはそれはアドルフ・ド・メイヤーからだと思うところもあるのですが、それはともかくスタイケンは最初期にはポール・ポワレの作品でのモデル写真も残しています。
ただ、このあたりはピクトリアリスムの延長上の写真。
モードにしても『ガゼット・デュ・ボン・トン』誌などでのイラストのほうが隆盛していた時期です。
スタイケンが真にモード写真での才能を発揮するのは1920年代からでしょう。
そのあたりの素晴らしい写真が、本書にはこれでもか、というまで収められています。
そして30年代。フェミニンなモードとモダニズム美学が流行るとスタイケンの写真もモダニズム的な構図へと変化していきます。
サブタイトルに「The conde nast years」と書かれているようにコンデ・ナストが刊行した『Vogue』誌でのスタイケンの仕事の集成です。
そういう意味ではモード雑誌における最初期のファッション・フォトをスタイケンが担ったと言って良いでしょう。
素晴らしいという言葉では言い尽くせないくらい素晴らしい写真集です。
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著者： William A. Ewing, Todd Brandow, Tobia Bezzola, Nathalie Herschdorfer
出版：Thames and Hudson
発行：2008年
ソフトカバー：288ページ
サイズ：26.6 x 31.4 x 3.5 cm
言語：英語
状態：ほとんど経年感のない状態良好な本です。