ウィトゲンシュタインの建築「Ludwig Wittgenstein: Architect」
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ウィトゲンシュタインの建築「Ludwig Wittgenstein: Architect」の商品説明
哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインは、ストーンボロー邸という建築を残したことでも知られていますが、
おそらく彼の建築へのまとまった研究書は、Paul Wijdeveld(パウル・ヴァイデフェルト?)による本書だけなのではないでしょうか?
ウィトゲンシュタインは1889年にウィーンの恵まれた家庭に生まれましたが、どうやら遺伝的にウツになりやすい家系だったようです。
4人の兄うのうち3人が自殺。ウィトゲンシュタインも自殺願望が強かったそう。
初期の著作『論理哲学論考』はなかなか版元が決まらないなか、1922年にやっと刊行されますが、ウィトゲンシュタインは1919年には書き上げ、
その後、小学校教師になってしまいます。
ところが1926年、体罰問題を起こして紛糾。ウツ気質による自殺願望がまた頭をもたげてきます。
そんなときに始めたのが姉のマルガレーテ・ストーンボロー邸の設計でした。
ちなみアドルフ・ロースの弟子パウル・エンゲルマンがストーンボロー邸のおおまかな設計を済ませており、
彼が細部の仕上げをウィトゲンシュタインに求めたそうです。
こうして建築設計に分け入ったウィトゲンシュタインは、1926年にはすでに設計を終えていたといいますが、完成にはあと2年を要します。
ウィトゲンシュタインの細部へのこだわりは尋常でなく、ドアノブの位置や細部の数ミリの部分にまで自身の完璧主義を貫いて時間がかかったようです。
こうして当時の人から見れば、シンプルで素っ気ない家が出来上がったわけです。
1927年はヴァイセンホーフ建築展が開催された年でモダニズム建築が一気に時代の趨勢となった時期です。
ちなみにウィトゲンシュタインはシャルロッテンブルク工科大学を卒業し、プロペラの設計までやったりした多才な人でした。
本書は、ウィトゲンシュタインの細部へのこだわりもきっちり写真に収め、資料的価値の高い本です。
またストーンボロー邸だけでなく、背景となった当時のウィーンの文化から建築まで、かなりの量の図版を用いて繙いています。
まさに労作といってよい一冊です。
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著者:Paul Wijdeveld
出版社:Thames & Hudso
発行:2000年再版(1994年初版)
ペーパーバック:240ページ
サイズ: 22 x 28 x 1.4 cm
言語:英語
状態:わずかに経年感がある程度。状態良好です。