エルザ・スキャパレリ作品集「Shocking!: The Art and Fashion of Elsa Schiaparelli」
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エルザ・スキャパレリ作品集「Shocking!: The Art and Fashion of Elsa Schiaparelli」の商品説明
2003年から翌年にかけてフィラデルフィア美術館で、かつてない大規模なエルザ・スキャパレリ回顧展が開催されました。
シャネルに比すれば、長く忘れられていたようなスキャパレリですが、1973年にダイアナ・ブリーランドが企画した
メトロポリタン美術館での「現代衣服の源流」展に展示され、若者たちに驚きを与えます。
それでも大きな再評価の潮流は生まれなかったのです。
本書は、フィラデルフィア美術館での大回顧展に併せてイェール大学出版から刊行されたものでかなりの大判、320ページもある決定本です。
編集・執筆はフィラデルフィア美術館キュレーターのE・ブラム。
スキャップ最初期の作品から年代を追って展開していきます。
スケッチ、モデル写真、実際に展示されたドレス。ともかく図版に圧倒されます。
こう書いている私は日本でのスキャパレリ自伝の出版時に翻訳監修しました。
版元がV&Aから版権を得たと聞いて強く出版を勧め、その流れで翻訳監修もし、あとがきでは自伝に書かれていない詳細も書きました。
すべてではないですが、本書を参考にした部分も多々あります。
この本は刊行時にけっこうな価格でしたが買いました。
しばらく陶酔したように眺め続けたものです。
正直なところシャネルにあまり面白さを感じず、圧倒的にスキャパレリ派なのですが（雑誌『ユリイカ』のシャネル特集のときにそのあたり寄稿しています）、
なぜかといえば、スキャパレリは「反動」ともいえる古典主義に回帰したからだと思います。
シャネルも30年代には時勢に逆らえず、そうした部分もありますがやはりモダニスト。
古典主義回帰とは一種、トリッキーな美学です。
スキャパレリの強い引力もそんなトリッキーさにあるかと思います。
ちなみにこちらは筆者所有の本ではなく、もっと状態の良い別のものです。
※ビニールのカバーを付けていますので、カバー写真に反射等ありますが傷みではありません。
大型本ですので発送は佐川急便80サイズになります。
著者：Dilys E. Blum
出版社：Yale University Press
発行：2003年
ハードカバー：320ページ
サイズ：27.5 × 34 × 3.5 cm
言語：英語
状態：ダストカバーの上下のフチに若干のめくれ感がある程度。全体に状態良好です。