カフェ・ド・ラ・ペの歴史「Grand Hôtel Café de la Paix」
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カフェ・ド・ラ・ペの歴史「Grand Hôtel Café de la Paix」の商品説明
いまや観光名所のようになってしまったパリの由緒あるカフェ/レストラン〈カフェ・ド・ラ・ペ〉の歴史と周縁の文化地図をグラフィック中心に辿った一冊。
かなりの大型本です。そしてゴールドのダストカバーの紙の斤量がすごいのです。
ペーパーバックの表紙以上に厚い紙を使っているのではないか? というくらい厚いです。
ダストカバーを外すと濃紺のクロス装に文字はゴールドで型抜き箔押し。写真は別刷りを貼っています。
...とまぁ、かなり気合の入ったゴージャスな装丁。
カフェ・ド・ラ・ペは、ナポレオン三世治世下の1862年に開業。
以来、内装家具などは第二帝政様式を貫いてきたことで人気となりました。
ここはフランスの文人たちによって有名になったところです。
ゴンクール兄弟、ギュスターヴ・フローベール、ヴィクトール・ユゴー、エミール・ゾラなどが常連だったそう。
外国人ではオスカー・ワイルドやヘミングウェイもここを贔屓にしていました。
というわけで本書には、さまざまな文化資料が散りばめられています。
オペラ座のすぐ近くキャプシーヌ通りに面した立地なので、19世紀のこの界隈の様相から始まり、グラン・オテルの建設、世紀末の世相
....リュミエール兄弟のシネマトグラフや女優サラ・ベルナール等など。
世紀が変わってからは1908年に「未来派宣言」を発表したマリネッティは、本書によればなんとグランド・オテルに滞在中に宣言を執筆したのだそうです。
2月20日に「未来派宣言」は『フィガロ』紙に発表されます。
ときが下ると映画『天井桟敷の人々』(45)のアルレッティの大きな写真なども。
この映画の舞台は、Le Boulevard du Crime(犯罪大通り)でした。
映画といえば『望郷』(37)で、モロッコに住むギャングのジャン・ギャバンがパリから来た美女ミレーユ・バランと恋仲になり、二人でパリの地名を列挙するシーンがあります。
ここでギャバンはこのカフェのある「キャプシーヌ通り」を出すんですよね。
本書は膨大な量の図版を用いて20世紀前半くらいまでのカフェ・ド・ラ・ペとグラン・オテル(現在はインターコンチネンタル・パリ・ル・グラン)界隈の文化地図を紐解いていきます。
カフェ・ド・ラ・ペの歴史という以上に、その界隈を中心としたパリの文化地区の歴史なのです。
文字量は多くないのですが(こちらは英語版です)、図版があまりに膨大でかなり濃い内容という印象を受ける一冊です。
版元絶版にて海外でも5000円を超える価格になってしまっている本です。
大型本ですので、佐川急便(複数冊)80サイズでの発送となります。
編集: Pascal Boissel
出版社:Edition Italiques
発行:2004年
ハードカバー:264ページ
サイズ:25.3 × 32.8 × 2.8 cm
言語:英語
状態:ダストカバーに多少の経年感がありますが、概ね状態良好。