幻視の建築家 ジャン=ジャック・ルクー「Lequeu: An Architectual Enigma」
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幻視の建築家 ジャン=ジャック・ルクー「Lequeu: An Architectual Enigma」の商品説明
「幻視の建築家」=ヴィジオネールと呼ばれる18世紀フランスの綺想的建築家3人のひとり、ジャン=ジャック・ルクー。
本書はそのルクーの幻視に満ちた作品(実際に作られたものはひとつもない)を集大成した決定版です。
以前、仕入れたものをアップしましたが、こちらは筆者が資料として使用してきたものです。
なので、前回アップしたものよりも若干傷み等があります。
『papier collé』3号でルクーを取り上げようと考えていてニューヨークに行ったときに本書を見つけ、かなり大判で重い本なのに買って持ち帰りました。
原稿は88年に書き上げたものの、バブル崩壊による資金難もあって3号の刊行は96年になってしまいました。
人生とは思わぬところで道筋が狂ってしまうものです。
1757年生まれ、版刻家であって父のすすめもありパリに上り、ジェルマン・スフローのアトリエで採用され、
前途洋々だったルクーもまた思わぬところで人生の歯車が狂ってしまいます。
1789年のフランス革命勃発です。
この年、ルクーは32歳。
世情が混乱するなかでルクーは実際の建築を手がけるチャンスを得ることができず、赤貧のなかでの後半生を余儀なくされます。
同じように「幻視の建築家」と言われるルドゥーやブレーと比しても、あまりにルクーは恵まれませんでした。
しかし彼の残した膨大なスケッチはルクーの破格な才能を今日に伝えています。
一言でいうならエクレクティシズムとエゾテリズム。
異国趣味と綺想をもって、球体建築からエジプト風だのインド風だのトルコ風だの、さまざまな建築を夢想します。
むろん彼はそのどの国にも行ってないのですが。
ルクーは建築以外にもさまざまなスケッチを残しました。
人間の顔のパーツを比率として解釈したものから、エロティックな場面、さらには女性器の詳細まで。
本書にはそうした建築以外の作品が多々収められて出色です。
大判サイズで368ページ。ルクー研究には欠かせない一冊です。
大型本ですので発送は佐川急便(複数冊)80サイズになります。
著者:Philippe Duboy
出版社:Thames & Hudson
発行:1986年
ハードカバー:368ページ
サイズ:24× 32.5 × 4 cm
言語:英語
状態:ダストカバーの背の上部と小口側角に小破れがあり、内側からテープ補強してあります。
当時、新本で購入したものですが、ダストカバーには経年の薄汚れ感があります。清掃はしてあります。