アラ・ギュレル写真集「Ara Guler's Istanbul」
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アラ・ギュレル写真集「Ara Guler's Istanbul」の商品説明
タイトルからイスタンブールを刊行案内的に撮った写真と勘違いする方もいるかもしれませんが、まったく違います。
アラ・ギュレルはトルコの写真家ですが、西欧圏でも知られフランス国立図書館やジョージ・イーストマン博物館にも作品が収蔵されている作家です。
ギュレルは1928年、イスタンブール生まれ。両親はアルメニア系でした。
イスタンブール大学に通いながらフォト・ジャーナリストとしての活動を始めます。
1960年代にはアンリ・カルティエ=ブレッソンやマルク・リブーと知り合い、マグナム・フォトに参加したものの、のちに脱退しています。
本書は、1940年代から1980年代までのイスタンブールの日常生活を記録したもの。
正直、写真の良さとともにノスタルジーも感じます。
冒頭、ボスポラス海峡や、そこにかかるガラタ橋のそばにあるガラタ塔から撮ったと思われる風景で始まります。
イスタンブールに行ったことのある方は、この風景に強い郷愁を感じることでしょう。
あの大きな川と行き交う船、群れをなすカモメに、日に数回鳴りひびくアザーン。
ギュレルの写真はイスタンブールに住み、働く人々も捉えています。
まだ貧しい時期のトルコの労働者たちの姿がよくわかります。
古い建築...バラックのような木造のものもたくさん出てきて、これらももう姿を消していることでしょう。
ギュレルの写真にはいろいろな意味での〝遠近〟があります。
空間的な意味での遠近はむろんのこと心理的な遠近も。
回旋舞踊で知られるスーフィーの礼拝者の写真を左に配し、右にはバレリーナの写真。
古いトルコと現代(1954年の写真ですが)のトルコの対比、宗教と世俗といったものが舞踊を介して見開きで表現される見事なページです。
とはいえイスタンブールという都市がなければギュレルのような写真は成立しなかったかもしれません。
都市が写真家の創造を媒介した稀有な写真集です。
この本のみでしたらレターパックライト370円で発送できます。
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著者:Ara Guler(写真)
出版:Thames & Hudson
発行:2009年
ハードカバー:224ページ
サイズ:22.2 x 28.7 x 2.6 cm
言語:英語
状態:わずかに経年感がある程度、状態良好です。