フェリックス・ティオリエ写真集「Felix Thiollier」【図録】
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フェリックス・ティオリエ写真集「Felix Thiollier」【図録】の商品説明
2010年に世田谷美術館で開催された「フェリックス・ティオリエ」展の図録。
フェリックス・ティオリエといっても知らない人がほとんどかと思います。
この時期の写真が好きな私も他の本で数点見てきた程度でした。
本書である程度の全貌を見ると、ちょっと驚かされます。
ティオリエは1842年生まれ。フランスのサン=テティエンヌに生まれ、のちに父親の都合でパリに転居するものの、
また故郷サン=テティエンヌに戻り、多くの写真作品を残した人です。
面白いのは彼が故郷に戻ったのが15歳、その後、当地でリボン製造会社を興し成功するのですが、37歳で実業をやめ出版や写真撮影に専念したことです。
時代的にはピクトリアリスムの時期ですから、そういう写真なのですが、もっとリアルな現実を捉えている印象です。
ティオリエは風景写真を多く残していますが(サン=テティエンヌ近郊が多い)、それらは絵画的ですが、
ピクトリアリスムの〝叙情的〟な絵画性というよりは、もっとリアルな絵画性なのです。
そこがティオリエの最も面白いところで、本書を見て、正直唸りました。
しかもジャンルは多様で、庶民の日常、炭鉱労働者や工業化の現場、1900年のパリ万博のパビリオンまで。
しかもどの写真も同じように微細なトーンで、このトーンこそティオリエの魅力と思わせるものがあります。
そして1900年代に入ってからはオートクロームによるカラー写真も撮り始めます。
本サイトでもオートクロームの写真本は何回か紹介してきましたが、この初期のカラー技法はなんともいえない味わいがあります。
掲載作品点数は189点。フランスで刊行された高価な作品集に匹敵するレベルです。
ティオリエは数千枚のガラス乾板を残したそうですが、それらの作品は誰の目にも止まらずに眠っていたそうです。
ようやく1980年代になって遺族がそれらを「発見」して、作品が紹介されるようになりました。
この本のみでしたらレターパックライト370円で発送できます。
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出版:アプト・インターナショナル
発行:2010年
ハードカバー:262ページ
サイズ:19× 26 × 2.4 cm
言語:日本語
状態:裏表紙の上部にわずかにスレ汚れがありますが、古書としては全体に良い状態です。