2022/04/17 20:38

去る4月4日、東京都庭園美術館の展示会場で開催したトークイベント「奇想のモード展によせて シュルレアリスム、具象の時代、見通しの悪さについて」。
当日は147人の応募があり、実際の参加者も100人を超えました。
無料だとどうしても当日、忘れてしまう人も出たりするようです。それにしても画期的な数字だったようです。

当日は私(長澤)のほうで60枚の図版を用意して、スキャパレリの作品から1930年代のモード雑誌の表紙、さらにそこに現れるシュルレアリスムの影響。
そしてシュルレアリスムとファシズムの同時代性。
20年代から30年代へ新古典主義に向かっていくさま。
そのなかに潜む抽象的思考を忌避し、具象的思考に行く時代性。

それらの動向を「見通しの悪さ」という一語に表徴させて、なんとクルマのデザインまで持ち出してお話をしました。
東京都庭園美術館学芸員の神保京子さんはシュルレアリスム研究の側から、そうした事象への見解を。

1時間15分、過不足なくとてもうまくいった対談だったと思います。
主催者の〈Fashion Studies〉がこのトーク全体を映像に撮ってアップしましたので、現在無料で視聴することができます。
お申し込みは、下記サイトにあるアーカイブ視聴の「お申し込み」欄で。
https://fashionstudies.org/studies/soudan-tfd-online02/

申し込むとVimeoで視聴するためのパスワードが送られてきます。
容量の問題もあって、申し込みが多数になったところで締め切りもあるようですので、お早めにどうぞ。

余談ですが、当日の対談は壁の展覧会タイトルを画面に入れるために、けっこう下からカメラがあおったんですね。
自分の顔の顎のラインがユルユルに見えて焦りましたよ。
こちらに神保さんが撮影してくださった写真をアップしておきます。ま、あまり変わらないかな?