2024/08/18 21:03
アラン・ドロンが亡くなった。作品について話すとキリがないので映画とは別の、ほとんどの人が知らないであろう逸話を。ドロンがロミー・シュナイダーと恋愛関係にあったことは有名だ。婚約までしたものの1963年に破局。ロミー・シュナイダーとドロンそれからずっとあとのこと。70年代後半、ロミー・シュナイダーは納税問題で破産。アルコール、麻薬中毒となる。しかも彼女はあらぬ写真を撮られ、ギャングから脅迫されていたという。その話をドロンが知る。ドロンは60年代に自身のボディガードの死への関与を疑われたこともあり、暗黒街とのつながりも深かった。ふたりの恋愛はこの『恋ひとすじに』(1958)での共演から。ギャングの手先の写真館にロミーのネガがあることを知ったドロンは、知り合いのギャングを使い写真館ごと爆破してしまう。。...これは表沙汰の事件になっていないらしいので、どこまで本当かわからないが、僕は正直、格好いいと思った。男気あるというかね。別れてから20年近く経ったあとでも...ルネ・クレール監督『生きる歓び』でバルバラ・ラスと。一番好きな映画はルネ・クレール監督の『生きる歓び』(61)。20世紀初頭のテロリストの話。「ユーモアと恋愛とベル・エポックとアナキズムとテロリズム」...いまの僕の思想や趣味の混淆が、このなかにすべてあって「永遠の」影響を受けた。ところでドロンの最大の特徴は、走り方だと思うんだよね。腕を身体から離し気味の独特の走り方。走る姿ばかりが記憶に残っている。