2025/01/26 03:04

アニタ・エクバーグはフェリーニ監督の『甘い生活』(60)が有名だが、個人的には10代終わり頃にTV放映されて観た『旅券八二四一の女』(56)が衝撃だった。

信じがたいくらいのそのプロポーションが!
このときアニタ・エクバーグ、25歳

日本で一度もソフト化されないので以前、海外からDVDを購入したが、処分しようと久々に観たら、やはりすごかった...
全編、どの衣装もタイトなので、大柄なボディに小顔ぶりが強調されて圧巻なのだ。

ローマのカタコンベを見学するシーンがあるが、エクバーグの隣には中学生くらいの女子が立っている。
その女の子よりもエクバーグの顔のほうが小さかった!
しかも肩幅が広い。
カタコンベに行く途中のシーン。小顔で肩幅が広いのがよくわかる

ちなみにいくつかの日本のサイトで身長169cmと書かれているが、これは間違いで実際は175cmの高身長。
共演する男性と並ぶシーンを観れば、169cmなどではないことはすぐにわかる。

例えば主役のヴィクター・マチュアと並んでも。
マチュアの身長は189cm。
ヒールを履いたエクバーグはほとんど近い身長だ。
上から撮ってもこの小顔!

映画はアメリカ・欧州を股にかけた犯罪もの、つまりは〝フィルム・ノワール〟で、パンナムやBOACが出てきて、ジェット・セット時代の幕開けをよく表している。

ともあれエクバーグの尋常ではないプロポーションが気になったので、キャプチャして線を引いてみた。
こんな感じ!後ろの男性と比べても異次元のプロポーション

ちなみにこの映画で最も記憶に残ったシーンとして脳内にインプットされていたのは、エクバーグがタイトなツーピースを着て路地を歩くシーンをカメラが右側から捉えたもの...
...だったはずだが、そんな衣装も、シーンもどこにもなかった!

映画のシーンの誤記憶はよくあるのだが、どうやってその誤記憶は生成されるのだろう?