2025/07/18 17:03
前回、入院3日目までの記録を書きましたので、その続きを。
高度治療室(HCU)から一般病棟に移ったのですが、巨大な病院の地下から7階までベッドに寝たまま運ばれました。
大きなマシーンが付いた点滴スタンドやドレーンもつないだままの移動なので。
一般病棟の4人部屋。入院がいつまで続くかわからないし、そもそも金欠生活なので個室なんて無理。
神経質で睡眠障害がひどいがしょうがない。
ちなみに服用している睡眠薬も持ってきていたものの、使用禁止です。

前回「天国と地獄」と書きましたが、その晩に地獄が始まりました。
向かいに入室しているオヤジがものすごくうるさい。ずっと鼻をズーズーグガッと大きな音を出して、しかも独り言を大声で言う。
ちょっと眠ると大声の寝言が始まり、また起きてはTVを音だしで観ている(らしい)。
あまりに傍若無人なので午前4時すぎ。
「もう少し静かにしてもらえませんか」と大きな声で言ったらだいぶ静かになった。。
え、できるじゃん。なにそれ!って感じ。翌朝、看護師に「眠れましたか〜」って、訊かれて小声で指指したら看護師が「あの人ね〜」っと困った顔してました。
朝食時間のあと(僕は食事も水分補給もダメ)、今度はその反対側の人が突然「痛いよ〜」と大声で叫び出したのです。
しかも数秒ごととリズムが決まっていて、そのうちそこに「助けてくれ〜」が混じり始めたのです。
看護師は来たけれど、すぐにどうしようもない様子。
たぶん医師に伝えて診断して処方箋書いて、やっと鎮痛剤が出されるという手順かと思う。
僕も激痛を経験したばかりだから気持ちはわかるけれど、叫んでどうなるものでもないでしょう、と思う。
病院側もどう処置しているのか、いないのか?
結局、彼は1時間ほど大声で叫びまくって別室に運ばれて行きました。
もちろん一睡もできず、かなりの憔悴。熱は37度代後半。
高度治療室時代(HCU)は良かったよ...あれは一種の天国だったな...
なんて(ルー・リードの『ベルリン』のメロディを脳内で反芻しつつ)回想した次第。
その翌日の朝、遠くの病室から彼の叫び声が聞こえてきました。
「痛いよ~ 痛いよ~」「助けてくれ~」......まだやっている。

自分の話を書くと、もう入院も10日。
水は飲んで良いことになったけれど、食べ物は一切だめ。ときどきものすごく空腹を感じる。
自分の記録としてもここに書いているのでちょっと前後しますが、高度治療室での話。入院2日目から腰から背のあたりがどんどん痛くなっていった。
パソコン仕事をしていると凝りやすい部分で、以前から公園に設置されて屈伸用具でケアしていた部分。
なので、ずっと寝たきりによる凝りかと最初は思ったので、看護師に湿布を所望した。
ただの湿布なので、すぐに来ると思ったら一向に来ない。
痛みはどんどん増していってけっこう耐え難い。
また来た看護師に1時間45分待ってますが、湿布はまだですか?
と訊いたら、ちょっと逆ギレ気味に「先生には伝えましたが、他にも患者いますし、処方箋書いてもらってなので」とのこと。
町医者だったら「はい、湿布」...って感じだろうが、大きな病院はすべてのことが巨大な歯車のひとつのように動いている感じ。
2時間経って...夜になってやっと湿布が届き、貼ってもらって少し楽に。
翌朝、医師(団のような感じ)が来て「どうですか?」と。
腰から背に広がった痛みの話をすると、十二指腸裏の膿が溜まった部分の炎症の痛みだから、痛ければ鎮痛剤の点滴加えますから言ってください、って。
これもなにそれ!って感じ。
最初から痛みが酷いから鎮痛剤を、と言っておけば、湿布よりも早く対応してくれたのだろうか?
...とちょっと病院批判めいたこと書いてますが、こんなふうに高度な検査機器があって高度な治療を受けられているのは感謝しています。
あと10年もすれば少子高齢化がもっと進んで、日本の医療もそうとうに崩壊していくと言われている。

高度治療室時代「ポルノ・ムービー・エステティカ」上映会イベントの中止を予約した方全員に伝えました。
まだ寝たきりで痛みも熱もあったし、入院といっても2〜3日だろうと思っていたので、何も準備してなくスマホで寝たきりで全部処理。
mondo modernで売れた商品のキャンセル、ヤフオクで売れたもののキャンセル。
しかもこういうときに限ってよく売れるんです。ヤフオクは高額のものもあったので、イベント含めて15万円の損失...痛いなぁ。
しかも定期のデザイン仕事も他のデザイナーに振ってもらったので、元には戻らないかもしれない。
入院が長引けば、状況は悪化していくだろうし、考え始めると滅入ります。
でも、何の予兆もなく発症したので、運命として諦めるしかないのかも。
健康なとき、お風呂から出ると必ずアイスを食べていたのですが、あれを我慢していたら、こんなことにはならなかったのかなぁ?
そうそう、いまだに発症の原因は不明です。