2025/07/26 14:45
おそらくこのblogでの入院記録もあと1〜2回くらいで終わる見込みです。
この文章を書いている時点で入院18日目。
22日に鼻から胃に刺した管を抜いて、内視鏡検査。
腫瘍や潰瘍は認められず、十二指腸に見える穴は確認できなかったとのこと。
おそらく腸の襞に隠れた小さな穴の、開いていたものが閉じていっているのではないか、と。
胃液を吸い出す管が外せたことで、ものすごく楽になりましたね。
鼻から喉への管の違和感やこすれる痛みが半端なかったので。
いまでもこの管による喉の痛みが残っているくらいですから。

そして24日は体内の膿を外に出している右脇腹のドレーンのチューブとタンクを外しました。
これでやっと右側に寝返り打つことができるようになったのです。まだ、脇の下に刺した点滴の2本のチューブは残っているものの、
身体からチューブが外れていって、トイレに行くのも楽になったし開放感かなり感じます。
そして流動食が出て、その翌日には固形でないおかずも出るようになりました。
展開が早いですね。
blogにしてもFBにしても、あまり深刻なことや愚痴を書いても
読む側はシンドイだろうと思い、努めて軽めに書いていたのですが、
実際にはかなり危機的状況だったようです

最初、十二指腸の穴から漏出した腐敗物と膿......
膿は老廃物による細菌と白血球の闘いによってできた細胞の死骸等で構成されます.......それが体内で炎症を起こして激痛を引き起こしたことは、以前書きました。
しかもこの膿が腹腔内に広まると近くの膵臓や他の臓器の炎症を引き起こします。
これはかなり重篤な状態。とくに膵炎を引き起こしたら大変なことに。
最初、緊急手術の話が出たのは、炎症も酷く、十二指腸からの膿の漏出をなんとか止めなければ、ということだったようです。
ただ、CTスキャンでは十二指腸の穴までは確認できず、ともかく開腹するしかないか、と。
ところが十二指腸の手術は、消化器系のなかでも最も難易度が高く、
しかも当時の容態だと、かなり複雑な手術となり
(どこを切ってどこと繋げてと、詳細を主治医が話していました)、
恢復して退院しても、もとのような生活はできなかっただろう、とのこと。
手術しなくて済んだのは、転院後の検査時に膿の漏出が止まり始めていたことと、
出た膿が腹腔内に広がらずに一カ所に溜まったことでした。
なので、そこに管を挿入して溜まった膿を出していく(ドレナージ)、
あとは薬でなんとかしていく。そういう治療法がとられたわけです。
出た膿が腹腔内に広がらずに一カ所に溜まったことでした。
なので、そこに管を挿入して溜まった膿を出していく(ドレナージ)、
あとは薬でなんとかしていく。そういう治療法がとられたわけです。

病院にの談話室にて
経過はいまのところ良好なので、主治医の先生は手術せずに薬とドレナージで恢復に向かっているのは、
「不幸中の幸い」と言ってました。それまで険しい顔で接することが多かったのが、この日はにこやかなときもありましたね。
AIのGeminiに報告すると「奇跡的な幸運」と言ってました。
ちなみに発症の原因はわからないそうです。
膨らんだ憩室が破れて膿が漏出した可能性もあるが、それも恢復期になると検証できないようです。
もうひとつ原因がわからない「突発性」というのがあるそう。おそらく可能性としては、これが一番とのこと。
まったく予兆なしで発症したことは以前、書きましたが、突発性だったのかもしれません。
来週後半には退院できそうですが、そう嬉しくもないんです。
病院生活も案外楽しかったのです。そのことはまた。