2021/07/09 21:13
先日、古書店でとても不思議な本に出会った。『Les Animaux fabuleux』=「素晴らしい生き物」といったところ。パラパラとめくると中世の空想の動物から世紀末の怪しげな魔物、20世紀絵画での抽象的ともいえる生...
2021/07/04 14:26
この夏、ドキュメンタリー映画「ココ・シャネル 時代と闘った女」が公開されるということで、雑誌『ユリイカ』で、「ココ・シャネル」特集が組まれた。あまり文芸誌に縁のなかった僕ですが、昨年の同誌の「総特集...
2021/05/14 21:29
古書店を始めて4年くらいか? 他の古書店ってどうやって利益を出しているんだろう? と不思議に思うことが多い。一方、とてつもなく大きなビジネスにしているところもある。Amazonを利用することは滅多にないが...
2021/05/01 23:05
本を探していると、まさかのように自分を待ってくれていた本に出会うことがある。この『Moda Fashion』という本もそうだ。18世紀から1950年代までのファッション・プレート集。50年代のはプレートではないのでほ...
2021/01/25 21:04
スタンリー・キューブリックが18世紀を舞台に泰西名画のごとき映像を紡ぎ出したのが「バリー・リンドン」だった。キューブリック作品なら「2001年宇宙の旅」が、あるいは「時計じかけのオレンジ」が最高傑作だと...
2020/11/01 19:48
ショーン・コネリーが亡くなった。ちょうどこの数ヶ月、映画専門チャンネルで007特集をやっていて、全部録画して観てきたのでちょっと感想を。僕はショーン・コネリーが大好きで、とくに「ロシアより愛を込めて」...
2020/10/17 23:03
「バビロン・ベルリン」がまた無料放送されている。1929年のベルリンを舞台にしたドラマだ。昨夜、再度冒頭のシーンを観ながら、ちょっと考えていたことを一気に書いた。ドラマのことよりも僕自身の文化史的なも...
2020/07/29 21:02
グラフィック・デザイナーの戸田ツトムさんが亡くなった。80年代から90年代にかけて膨大な量の先鋭的なデザインを生みだした人だ。 僕は彼のアシスタントとしてデザイナー人生を歩み始めた。ちょっと長くなるけれ...
2020/07/28 22:35
新本なのにすごく安く古書店に流れる本を「ゾッキ本」という。日本では「再販制度」によって値引きが自由にできないため、版元が不良在庫にならないよう売れ行きの見えない新本を処分するのがゾッキ本だ。神保町...
2020/07/26 23:04
マーサ・ロムというイラストレーターがいる。第一次世界大戦前、「ベル・エポック」と呼ばれる時期にフランスで活躍した。彼女が描いた「シェヘラザード」と題されたポショワール刷りの絵があって、10年くらい前...
2020/07/26 00:13
レニ・リーフェンシュタールの映画「民族の祭典」を初めて観たのは、1970年代末くらいにどこかのシネマテークでだったと記憶する。1982年にはビデオが発売され、やがてレンタルでも観れるようになった。1981年、...
2020/07/02 01:26
mondo modernは主宰するグラフィック・デザイナー、ファッション史家の長澤 均の個人蔵書のみで1000点以上の本を出品してきました。最近は、長澤の友人の建築家やデザイナーから仕入れた本も扱ってきましたが、さ...
2018/08/23 20:36
最近、フェッティシュ/ボンデージ系イベントがクラブなどで行われたり、また盛り上がっている模様。こうしたシーンの第一波は1980年代後半だった。日本では〈AZZLO〉というショップが海外からコスチュームやギア...
2018/07/28 01:20
mondo modernという素人古書店を始めたのは、あまりにも増えすぎた本を処分しなければ、ということだったが、まず古物商の免許を取るのに時間がかかった。本業のデザインの仕事が忙しいときは手が回らなかったか...
2018/01/23 23:49
ジャメール・シャバズの写真集『A Time Before Crack』をショップにアップしました。シャバズ作品にグッときたのは、2001年の『Back in the Days』の表紙でした。なかの写真も良かった。僕はPUNK〜New wave〜HipH...