2024/08/18 21:03
アラン・ドロンが亡くなった。作品について話すとキリがないので映画とは別の、ほとんどの人が知らないであろう逸話を。ドロンがロミー・シュナイダーと恋愛関係にあったことは有名だ。婚約までしたものの1963年...
2024/07/22 23:03
グラフィカルな本ばかりを扱う古書店だからたくさんの本に接するが、海外の本の格好良さに感嘆することがある。例えばポール・ヴィリリオの『Unknown Quantity』。翻訳本は装丁からして人文系の〝読む本〟ところ...
2024/07/05 23:09
フランス16世紀後半のフォンテーヌブロー派の絵画を見ているといくつかの特徴に気づく。ひとつは「流行顔」。このポッパイア・サビナは皇帝ネロの2番目の妻。1570年に描かれたものだが、フォンテーヌブロー派の...
2024/06/27 02:36
ノーマン・パーキンソンは1930年代から80年代まで、60年近くも第一線で活躍した写真家だ。1941年までは『Harper's Bazaar』、その後は『Vogue』でファッションを撮り続けた。流行が目まぐるしく変わるモードの世...
2024/06/05 22:50
1920年代にインテリア・デコレーターとして成功したローズ・カミングという女性がいる。彼女の生涯の逸話やデコレーションも面白いのだが、まず惹かれたのは2枚の写真。どちらも彼女のポートレート。こちらは192...
2024/05/24 00:23
1960年代の最もエッジーな一着を選ぶとすればこれ。1966年のイエーガーのPVCコートとドレス。ちょうどレインコートにトランスペアレンスのPVCが使われ始めた時期で〝透明〟というのは、とてもクールでフューチャ...
2024/05/12 19:19
毎月定例で、友人とともに古い建築を巡っている。彼はスタイルとしての〝レトロ〟にハマって、そこから古い建築に興味をもって、ずっとひとりで巡っていたそう。知り合って、僕の卒論『大正期の有機的建築』を見...
2024/05/06 01:50
ブリギッテ・ヘルムは「尋常ならざぬ何か」を演じたら一級だ。G.W.パブスト監督の1928年の作品『Abwege』(邦題:邪道)での演技。大都会の光の明滅の中、ナイトクラブからタクシーで帰宅するときの車中のシーン...
2024/04/17 22:49
ホルスト・P・ホルストの写真は構築的なフォルム...そして凝った照明による陰影が特徴だ。ところが彼は写真を学んだことがなかった!ハンブルク市立大学で学ぶとパリに向かい、ル・コルビュジェの事務所に入所し...
2024/03/23 21:22
1920年代から『Vogue』で活躍した写真家ジョージ・ホイニンゲン・ヒューン。その作品展がCHCHANEL NEXUS HALLで開催されている。入場無料。写真集などでほぼ見ていた作品だが、大判のプリントで観るのは趣が違う...
2024/02/28 03:25
外付けのハードディスクドライブがやたらと増えて,整理しなければと思い見ていたら、10年くらい前にYoutubeからやたらとDLした古い映画のフォルダが出てきた。そのなかにブリギッテ・ヘルム主演『妖花アラウネ』...
2024/02/25 07:20
フランソワ・コラーという写真家が大好きで写真集を集めてきた。彼の初期の作品はシュルレアリスムの影響が色濃く、その後『Harper's Bazaar』でファッション・フォトも撮った。そうした作品と対極のような存在に...
2024/01/30 20:55
ジョン・ガリアーノが2011年にユダヤ人差別発言でディオールを追われたときは、かなりショックだった。1990年代後半から2000年代前半のガリアーノが最高すぎたから、ガリアーノのいないハイファッションの世界に...
2024/01/06 01:15
正月に実家の部屋を片付けていたら、20年近くしまったままにしていたクリアフォルダが出てきた。20代からのいろいろなものを挟んである。なかにあった2枚の写真を見て、いろいろ去来するものがあったので書き記...
2023/12/26 20:35
11月にメッセンジャーに知らない女性から突然メールが来た。「...やっと長澤さんにたどり着きました。BIBA関連のものを差し上げたいのですが...」と。もう15年近く前だが、mixiで「BIBAコミュ」というのを運営し...