2023/07/27 19:26
僕はグラフィック・デザイナーとは別に「ファッション史家」を名乗っているが、これはあくまで〝自称〟。誰が認めたわけでもなく、学会にも所属していないので、学会の人たちは認めないだろう。でも、僕の本の読...
2023/07/17 05:05
誰かが亡くならないとBlogを更新しない自分の怠惰もどうかと思うのだが、貧乏暇無しであまりに雑事が多すぎる。生きて行くだけでたいへんで、水面に顔を出してアップアップしている魚のような気分だ。そんなとき...
2023/05/18 02:57
人と音楽との関わり方というのは、大雑把に言ってふたつの種類があると思う。ひとつは青春期に聴いたものに大きく影響されて、そこで止まってしまうもの。もうひとつは絶えず変化して、新しい音楽を受容していく...
2023/04/28 16:31
フランソワ・トリュフォーが極度の脚フェチだということを、映画批評をやる人はほとんど言及していない。トリュフォーのそんなところばかり気になって、自著『パスト・フューチュラマ』の「脚、下降するエロティ...
2023/04/22 21:14
恵比寿にあるギャラリー〈LIBRAIRIE6〉での合田ノブヨ展。コラージュと草木染めの技法を融合して、じつに独特な完成度の高い作品になっている。紙に草木染めをしてそこに写真をコラージュしているのだが、葉や枝...
2023/04/14 05:18
マリー・クワントが13日、亡くなったという。...93歳。僕はファッション史家でもあるので、マリー・クワントについて自著や雑誌で触れてきた。特別な思い出がひとつある。10代後半からなのだが、古典的なフルファ...
2023/03/23 20:10
三鷹市美術ギャラリーに【合田佐和子展】(3月26日まで)を観に行く。合田佐和子を知ったのは、唐十郎の『鐵假面』(72)のB全ポスターを武蔵美生だった兄が家にもってきたからだ。まだ高校生だったが、絵柄にけ...
2023/03/12 21:42
こういう写真を見ると、いろいろな記憶が甦って心揺さぶられる。17歳、高校2年生のときにELMOの8mmフィルム・カメラで最初の映画を撮った。主演の女子にフィルムをあげてしまって手元に何も残っていないけれど、...
2023/03/04 03:11
ウェイン・ショーターが亡くなった。もう89歳だったのか?なぜか、もっとずっと若いと思い込んでいた。ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ 第5番」という大好きな曲がある。いろいろな人がこの曲をやっていて、...
2023/02/13 07:10
惹きのあるタイトルと思って「月曜日は憂鬱」(ニューオーダーの「Blue Monday」を思い出しますね)なんて書いたが、じつのところそれほど憂鬱なわけではない。独り身なので、土日にどこかに行くと家族連れや恋人...
2023/02/02 14:44
『ハルムスの小さな船』という本に出会った。装幀・造本のセンスが良く、イラストにも強い惹きがあった。ハルムス...作者はダニイル・ハルムスという。まったく知らない作家だった。挿絵は西岡千晶。絵本のようだ...
2023/01/19 19:58
以前、ミュージシャンの小坂忠さんが亡くなったときにこちらのブログに、その思い出を書いた。旧ジョンソン基地(現・入間基地)周辺に米兵用につくられたいわゆる〝ハウス〟に小坂さんは住んでいたが、僕の父は...
2023/01/16 15:45
誰かが亡くなったときしかmondo modernのブログを更新しない、というわけではけしてないのだが、せわしなくしていると誰かが亡くなっていく。そんな世代のなかに自分がいると実感する。ゴダールの死が強烈にショ...
2022/12/30 17:45
2016年、ロンドンに行ったときにV&Aでロンドン・ファッションの回顧展をやっていた。そこでBIBAやオジー・クラークを観て、ヴィヴィアン・ウエストウッドもあったことから、そうだ、キングスロード430番地に...
2022/12/22 13:34
死というのは、その属する世代において「リアルなもの」なのではないか、とつくづく思う。正直、上の世代の著名人が死んでもあまりショックを受けたことはない。フィリップ・ド・ブロカとジャン=リュック・ゴダ...